大学で土質試験などを経験しており、学んだ研究が活かせるのではと思い当社を志望しました。ところが、会社に入って経験することは授業で学んだことと別物。基礎的なことを学んではいたものの、それを活かせる機会は少なく、現場を経験することで少しずつ知識を増やしてきました。現在は調査ボーリングをメインに携わっています。この仕事は現場で土を採取し、試験し、報告書にまとめるというのが一連の流れ。採取した土は最終的にクライアントに提出するのですが、私は土を慎重に扱うことを心がけています。資料として提出するだけといえばそれまでですが、そこにこそ仕事の姿勢が現れると思っています。だからこそ、美しく見せたいという思いがあります。
現場は山間地域や住宅地などさまざま。近隣に集落があれば住人が話しかけてくることもあります。私はこの何気ない挨拶や会話を大切にしたいと思っています。当然、住民は私たちのことをよく知りません。現場を任されている私たちは会社を背負っているわけですから、会社のイメージを損なわないためにもコミュニケーションを大切にして、住民の方に安心してもらいたいと思っています。後々、またご縁があってその近くの現場工事を担うことになっても、「以前あの現場で青葉工業がよくしてくれた」という印象があれば、次の仕事もしやすいですしね。青葉の名前を汚すことがないように心がけています。
今後の夢は「土のことで分からないことは淳山に」と思われるようなクライアントから頼られる存在になりたいですね。そのためにも現場の仕事、調査の仕事の両方を完璧にこなせるようにならなければ。調査は地形などを考慮してある程度状態を予測するのですが、その予測がぴったり当たると気持ちいいものです。しかしながら、日々、想定外のことが起こり、臨機応変に対応する難しさもあります。建物が建ってしまえば、私たちがした仕事は見えなくなってしまいます。地味な仕事ですが、この建築物を建てるために欠かせない調査を自分がしたと胸を張って言えることが大切なんだと思います。
ある1日のスケジュール